生まれてから10才ごろまでの子どもは髪型と服装しだいで、個人差があるとはいえ、男の子にも女の子にも見えるものです。しかし、ある時期が来ると子どもたちは見違えるように男らしく女らしくなっていきます。その時がいわゆる思春期であり、そういう体の変化をもたらしているのが性ホルモンです。
男性の場合は、男性ホルモンが思春期に活発につくられるようになり、いろいろな体の変化をもたらし成年してピークを迎えた後、その分泌量はだんだんとゆるやかに減少します。 しかし、女性の場合は女性ホルモンが盛んに分泌されて思春期を迎えるまでは同じですが、初潮を迎えて以降、さらに妊娠・出産・更年期と、かなり女性ホルモンのバランスの変化が大きい一生です。 実際、この女性ホルモンの大きな節目を境にして、すっかり体質が変わってしまったという人も多くいます。子どもの頃は文字通り「風の子」だったのに、思春期を迎えたら冷え症になってしまったという人も少なくありません。
さらに、毎月訪れる月経の影響もあります。血液が失われて貧血になりやすく、その結果、手足が冷えるというのがひとつ。 そして、もっとも大きな影響は月経の起こる仕組みそのものにあります。女性の体は、25〜30日の周期で、変化が繰り返されています。卵巣では卵を育てて排卵し、子宮では赤ちゃんのためのベッドづくりをするのです。そして、受精しなければベッドは取り壊しとなり、月経になるわけです。 この一連のサイクルを「性周期」といい、脳とさまざまな女性器の各パーツが調和することで成り立っています。そして、これをコントロールしているのが、脳の視床下部ー下垂体系といわれる、中枢部分です。 この脳の中枢部分では、自律神経のバランスも指揮しています。ですから、刻々と変わるホルモンバランスが自律神経のバランスにも影響してしまうのです。おそらく、男性よりも女性に圧倒的に冷え症が多いのはそのせいであろうと考えられています。
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