貧血は、冷え症の大きな原因。よく低血圧と貧血を同じようなものだと思っている人がいますが、じつはまったく違います。低血圧は心臓のポンプ力が弱いこと。貧血というのは「血液中の赤血球が少ない状態」のことをいいます。さて、それでは赤血球が少ないとはどういうことなのでしょうか。どうして、貧血が冷え症をもたらすのでしょうか。
赤血球にはヘモグロビンという成分があり、これは体に必要不可欠な酸素の運搬役です。人間は呼吸することで、常に肺に新鮮な空気を取り込んでいます。息を吸い込み、吐く。その一瞬の間に肺の毛細血管のなかで、ヘモグロビンは酸素と結合し、不要の二酸化炭素を放出するという仕事をしています。そうして血管に取り込まれた酸素は、血液中のほかの成分とともに体のすみずみにまで送り込まれるわけです。
さらに、人間は食べ物を消化することで体内に栄養分を取り込みますが、それらも血管を通って体中に送られています。そして、体中の細胞でその栄養分をエネルギーにかえるのが酸素なのです。つまり貧血だということは体が酸欠の状態になっており、そのためにエネルギー不足を起こしているということ。だからこそ貧血だと疲れやすく、すぐに疲れてしまったり手足が冷えるといった症状が起こるわけです。
さて、血液にも寿命のあることはご存じでしょうか。赤血球の場合、その寿命は約120日間。毎日、少しずつ寿命が尽きた赤血球が失われ、その分新しい赤血球がつくり出されているのです。血液をつくっているのは造血器の別名を持つ『骨髄』。ここで、赤血球は、主に鉄分を材料につくられます。だから、鉄分が不足すると貧血になるわけです。 他にも赤血球をつくるときに必要なビタミン が不足する「悪性貧血」、赤血球の寿命が短くなって起こる「溶血性貧血」、骨髄の造血機能が落ちてしまう「再生不良性貧血」などがあります。
|